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保育園見学レポート 花ノ宮保育園(前編)
毎月行っているセミナー、10月は「保育園見学」でした。
高松市内にある花ノ宮保育園にご協力していただきました。
いつものセミナーより申込みが多く、それだけ現場を見てみたいという要望が多いということがわかりました。
参加者は14名で、保育士有資格の方、受験中の方、看護師さん、これから取得を考えたい・・・など様々な方がいらっしゃいました。
それでは、見学の様子をレポートします!
■9:20 保育園正門前に集合
初対面の方、初参加の方も多くみなさん少し緊張しておられるようでした。初めての園見学にスタッフもドキドキ・・・。■9:30 見学会開始
正門前で集合写真を撮り、いざ園内へ。
■9:35 園長先生のご挨拶
園の概要、目指す保育について、優しいお言葉で話してくださいました。【園長 野町文枝先生】
子どもにとって安心して寛げて、ありのままの自分を出せるような環境づくり、そのために何をするのかというのが環境になるのです。
保育者の子どもの見守り方が大事ですし、やり取りの中で子どもは心を開き自我を出していくのです。社会に出て、人と人が違った人と折り合って仲良く暮らしていくための、友達関係や自身の葛藤、気持ちをおさめる術を関係の中で学んでゆく、それに尽きます。
今、問題があると言われているお子さん達の成育歴をずっと辿っていくと0、1、2、3歳の記憶にも残らないようなところに返っていくということがわかってきました。そこが私たちが担っている保育園生活です。小学校は6年間、保育所も6年間。その6年間のなんと重いことか。
自己肯定感、人との愛着関係がこの時期にしっかりと育てられたら、一人一人の子どもの将来への土台がしっかりできていますから、それから学ぶことや自分の好きなことに向っていけるのです。
よく食べて、よく遊んで、よく寝て、という一番基本的なこと。それらをお母さんが安心して、不安を持たずに子どものありのままの姿をしっかり受け止めらるように、お母さんや家庭に対して「大丈夫です、大丈夫です」と発信することも保育所の仕事だろうなと思っています。
私達の保育園は先ず、子どもを大事にすること、それからご家庭を大事にすること、そして何よりも働く職員が大事にしてもらえること。そういう私達が集まったそのエネルギーで地域の人達とも一緒に関わっていくことを目指せればいいかなと思っています。
■9:45 見学の準備
次に見学の心得、保育所の環境、見学のポイントについて、お話がありました。その一部をご紹介します。【講師 山本幾代先生】
一歩保育園に足を踏み入れると、ここへ座って園長先生のお話を聞きながらも、給食室から漂う匂いや音、そういったものを感じてください。
子ども達が生活する内容、生活する時間を考えてみても、ここは家庭に代わる「第二の家庭」なんだということです。
だから、子どもは愛されて、愛されているという実感を味わいながら、いろんな遊び、友達との関係も含めてここで育てていくんだという熱い思いがあるんだということです。
こうしてここにいるということは、皆さんは生活の場に足を踏み入れたということです。
たくさんのお客さんが来るということは、子どもにとっても先生方にとっても日常の生活が変わるということです。
それを、どうぞと快く開いて下さったのは、野町先生の熱い思いもあってのことです。
そこを自覚して見学させて頂きたいと思っています。
やたらと子どもに話しかけることも、日常の生活を乱すということですので気をつけていただきたいです。
子どもの最前の利益を保障する福祉施設の一つが保育所です。ですので、幼稚園と違い、保育所には誰でも入れるわけではないです。
今でも生きている「保育に欠ける」という一言があります。新制度になり変わりつつありますが、「保育に欠ける」子ども達がここに来ていることは変わらないんですね。
■10:00 見学スタート
2グループに分かれて、園内を見学。グループごとに保育士さんの案内で周りました。室内の環境整備についての配置の意図、また、保育中(例えば昼食など)に配慮している点なども丁寧に説明してくだり、保育園として目指しているものが少しずつわかっていくような気がしました。
保育の意図は奥が深く、一度の見学ですべてを呑み込めるものではありませんでした。