保育士ガイド 香川 KAGAWAKEN HOIKUSHI GUIDE

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連載コラム 保育十人十色

ソーシャルワークと保育士 〜支援者を育てる職場環境〜

Vol.
75

profile

四国学院大学社会福祉学部社会福祉学科 教授
島影 俊英
『障害をもつ人たちの性』 (共著) 明石書店 1998
『ソーシャルワーク』 (共著) 中央法規 2002
『障害臨床学』 (共著) ナカニシヤ出版 2003
『臨床障害学ハンドブック』(共著) ナカニシヤ出版 2011
現在、香川県教育委員会の派遣スクールソーシャルワーカーとして、子どもの支援活動に携わっている。また、研修講師として、社会福祉士や看護師、介護支援専門員、教師、保育士など保健・医療・福祉・教育などヒューマンサービスにおける専門職の育成に力を注いでいる。

「保育ソーシャルワーク」という言葉を耳になさったことはあるでしょうか。ソーシャルワークを「個人が生き生きと成長できる社会環境を整える支援行為」と定義づけるなら、保育士さんの仕事はまさにその隣り合わせにある仕事と言えるのではないでしょうか。たとえば、「個人」を「子ども」に言い換え、「社会環境」を「保育環境」や「家庭環境」に読み替えればいいわけです。

最近、私は「支援者は支援される必要がある」と仮説しています。人はされたようにするものではないでしょうか。叩かれて育った子どもは叩きます。ひどい言葉を浴びせられた子どもはひどい言葉を使います。同様に、支えられた子どもは支える大人に成長する。もしそうだとするなら、支援された経験のない保育士がよい支援者になれるのでしょうか?

他者を支援することは悩みくたびれる行為です。自分のことさえままならないのに、まずは相手を優先して考え、行為しろというのですから。ましてや、今の社会は自利自利でまるで自己主張した方が勝ちみたいな世の中です。してもらって当たり前、そうでなければクレームをぶつけてくる社会。そのような社会で他者を支える利他の仕事を続けていくことは並大抵のことではありません。
だから、「支援する者は支援されねばならない」と私は思うのです。具体的には「互いにお困りごとの言える環境」を作ることです。「お困りごとの言える環境」とは安心、安全が担保された環境のことです。お茶やお菓子があって、小言や助言ではなく「わかるわかる」といった理解の言葉や「そら大変やわなぁ」といった受容や共感の言葉。「そんななかで、よくやってると思うで」といった肯定の言葉や笑い声が飛び交う職場。

互いに支えあう職場というと構えてしまいますが、互いに「対話」できる職場といえばどうでしょうか。誠実で率直、そして、対等な会話のできる環境。「井戸端会議」や「おやつタイム」「女子会」や「ガールズトーク」(男性もいるなら快く仲間に入れてあげて下さい)といったイメージです。

「お困りごと」を抱え込まず、その場で共に語り分かち合うのです。周りの仲間は支援者として知恵や協力、助け舟を出します。解決しなくても構わないのです。人は支えがあれば自ら解決に向けた勇気や意欲がわいてくるものです。そして、この支援し支援された体験と環境が保育士を支援者としてより高みへと成長させるのです。

保育士が支援者として育つ環境、そのような環境が保育園に根付くといいなぁと思って、今日も私は保育園を訪ねています。
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